餃子関連雑誌、テレビに引っ張りだこの「亀戸餃子」。
亀戸ッ子ならば、メディア登場後に出現する、
お決まりの”大行列”を目にしたことがあるのでは?
「亀戸餃子、今日も行列だったねー」
なんて会話をよく耳にするが……
実際、亀戸餃子を食べたことはありますか?
お好きですか?
好みは分かれるところだと思いますが、
亀戸でメディアに取り上げられる頻度としては、
トップ3に入るであろう亀戸餃子。
その人気の理由とは一体なんなのでしょうか?
餃子一本で勝負!
![亀戸餃子のメニュー](http://ilovekameido.tokyo/wp-content/uploads/2016/07/kameidogyoza_menu.jpg)
亀戸餃子のメニュー
亀戸餃子が注目される理由のひとつに、
餃子に特化している点が挙げられるでしょう。
”コロンブスのたまご”のごとき、単品商売。
世の中に餃子専門店は数あれど、
ライスはおろか、サイドメニューを一切置かない店は稀有であろう。
”わんこ”形式を採用!
さらに驚かされるのが、
唯一の商品である餃子は、
客が着席するや否や二皿のオーダーが確定することだ。
一皿を食べ終えれば、何も言わずとも、二皿が速攻で提供されるのだ。
マウントをとられるようなこのスタイルが、
ファストフードなどの過剰なホスピタリティに慣れた現代人には、
新鮮で心地良いのかもしれない。
熟練スタッフによるオペレーション
![亀戸餃子のオペレーション](http://ilovekameido.tokyo/wp-content/uploads/2016/07/kameidogyoza_staff.jpg)
熟練の従業員さん達が無駄なく、キビキビと動きまわる
亀戸餃子で働くスタッフは、
ほとんどが十うん年、いや、うん十年選手の方々。
テレビ放映後、亀戸の藤まつり、週末など、
繁忙日であろうが、
店内がバタつくことや、
長時間提供が滞ることは稀だ。
むしろ、そんな戦場のような日であろうとも、
二皿目のタイミングがジャストであることさえあるのだ。
珍酒がある
![亀戸餃子の老酒](http://ilovekameido.tokyo/wp-content/uploads/2016/07/kameidogyoza_rare.jpg)
亀戸餃子の老酒(150円)
亀戸餃子にはサイドメニューがないことは前述の通りだが、
酒に限ってはその通りではない。
老酒(ラオチュウ)などは有名なほうで、
五加皮(ウカッピー)や白乾(パイカル)、山楂酒(サンザシシュ)など、
聞き馴染みのない酒がメニューに並ぶ。
いずれも餃子と合う酒なので、
亀戸餃子に来た際には、ぜひお試しいただきたい。
スーパードライが新鮮!
これはほとんど知られていない情報。
亀戸餃子の瓶ビールは新鮮なのだ!
![亀戸餃子のビール](http://ilovekameido.tokyo/wp-content/uploads/2016/07/kameidogyoza_beer.jpg)
亀戸餃子のスーパードライ。ラベルに注目!
このラベルを撮影したのは6月下旬のことであるが、
ラベルに記された製造年月日も「6月下旬」。
つまり、作ってすぐに出荷されて亀戸餃子に届き、
ストックすることなく提供されているということだ。
亀戸餃子の二代目である石井店主曰く、
「亀戸餃子はアサヒさんとの付き合いが長いんです。
そして、創業時から餃子とビールの注文が多く、
1日のビール消費量は相当な数になります。
こちらからお願いしたわけではないのですが、
アサヒさんのご好意で、
当店には、工場から直接ビールが届くようになって。
この界隈で、工場直送のスーパードライを見つけることは至難だと思います。
ぜひ、餃子と合わせて、新鮮なスーパードライを楽しんでください」
いかがだろう、
もう瓶ビールしか頼めなくなったのでは?
売り切れ御免!
![亀戸餃子の閉店風景](http://ilovekameido.tokyo/wp-content/uploads/2016/07/kameidogyoza_close.jpg)
まだ外が明るいうちから暖簾を下げ始める様子
亀戸餃子ならではのスタイルが、
”売り切れ次第、閉店”というものだ。
閉店時間に餃子が余っていることは、まずない。
(むしろ閉店という概念がないともいえる)
亀戸餃子では、
閉店近くになると、
客からの注文を受け付け、
そのタイミングで着席している方々がオーダーするであろう数量を把握する。
そして、あと何人を迎えることができるか。
つまりこれから入店する客数×2皿を弾き出す。
そして、カウントダウンが始まる。
閉店間ぎわは、石井店主自らが司令塔となり、
「あと10皿!」
「あと4皿!」
「終わり!」
と店内に声がけをしていく。
この光景を目撃できることは運次第であるが、
実に爽快な光景である。
亀戸餃子はやっぱりスゴかった!
いかがだろうか。
餃子一筋60年余の亀戸餃子。
地元・亀戸では当たり前すぎの存在だが、
メディアをはじめ、
観光で訪れる人や、餃子フリークが一目を置く価値は、
変わらぬ”スタイル”にあるのではないだろうか。
「亀戸餃子ってどうなの?」
亀戸ッ子なら尋ねられたことがあるであろうこの質問に、
胸を張って答えたいものである。
亀戸餃子 本店
東京都江東区亀戸5-3-4
03-3681-8854