亀戸を舞台に撮影された短編映画『おそろい』をご存知でしょうか?
わずか17分ほどの短編映画ながら、
亀戸香取神社やその参道である亀戸香取勝運商店街を中心に繰り広げられる、
母と娘、そして家族、商店街の人々の人間ドラマが展開されます。
”気丈な母”と”直向きな娘”のすれ違い、そして絆の深まりには、
娘を持つおかあさんはもちろんのこと、世代や性別を問わず涙してしまうはず。
亀戸が舞台という贔屓目を抜きにしても観入ってしまう作品です。
とかなんとか言うけど、地元の自費制作映像でしょ?
地域を舞台にした映像作品ということで、
動画好きの地域の方々が、趣味の延長で制作したものと思うかもしれません。
が、この作品は短編ながら、一ノ瀬監督による秀逸なカメラワークのなかで、
渡部哲さんをはじめとする実力派が”味のある演技”で観る者を魅了します。
いやいや、でもポスターには商店街の名前がズラリだし。。。
その通り!
この短編映画は、来る2020年の東京五輪に向けて、「亀戸の魅力を世界に発信し来訪者を増やそう」という壮大な計画のもと誕生したプロジェクトだそうです。
亀戸は商店街が多い町として有名ですが、その5つの商店街を1作ずつ短編映画化するプロジェクトの第1作目がこの『おそろい』なのです。
【亀戸の5商店街とは?】
・亀戸香取勝運商店街(香取神社の参道) ←こちらが今回ご紹介する『おそろい』の舞台
・亀戸五丁目中央通り商店街(「いなきや」の角を曲がった先に広がる商店街)
・亀戸十三間通商店街(亀戸駅から蔵前通りへ続く明治通り沿い)
・亀戸天神通り商店街(亀戸天神社の参道と蔵前通り沿いの一部)
・五ノ橋豊国通り商店会(亀戸益から高速道路へ続く明治通り沿い)
で、どんなストーリーなの?
それは観てのお楽しみ、ですが、
予告編がありますので、よろしければどうぞ!(フルバージョンの動画はこの記事の最後にあります)
そもそも亀戸香取勝運商店街ってどこだっけ?
亀戸香取勝運商店街は、亀戸3丁目の香取神社から蔵前通りへ続く商店街です。
本短編映画『おそろい』のなかでは、亀戸香取勝運商店街に実際にある商店が、
各キャストの店として登場します。
もっと言えば、亀戸香取勝運商店街は、「レトロ商店街」プロジェクトとして、
商店街全体でレトロな雰囲気を醸すべく、店舗の外観などをクラシックな佇まいにし、
映画のロケーションとして活用してもらうことでの活性化も計画されていました。
レトロ商店街プロジェクト完成のお披露目が、東日本大震災と重なったこともあり、
大掛かりなお披露目を控えたため、広くは知られていませんが、
あらためて『おそろい』のなかで切り取られた亀戸香取勝運商店街を観ると、
実に下町情緒溢れる商店街であることにお気づきいただけるはずです。
【『おそろい』に登場する亀戸香取勝運商店街のお店】
・坂本商店/八百屋
・呑飲 (のんの)/食事処・居酒屋
・味噌の丸定/味噌店
レストランZENEI/フレンチ
うたたね/居酒屋
発行文化応援団/食事処・居酒屋
商店街のなかではありませんが、
親子の住まいである美容室はこちらです。
・香取理容店/美容室
なんか観たくなってきた。。。
では本編をどうぞ♪
オープンニングとエンディングロールが整えられ、英語版字幕がついたバージョンもあります。